おもしろ

BBQ師範カドテックの俺が焼く!!

 

とは『BBQに呼ばれるといつも焼き係の30代男性に活を入れる、社会派コラム』である——。

 

 

 

いつもBBQ大学のオシャレなアウトドア記事を楽しみにしている皆さん、初めまして。

期待を裏切りに参上した男、『BBQ大学公認BBQ師範 カドテック』です。

そもそもがデタラメなこのコラム企画『BBQ師範カドテックの俺が焼く!!』。

なんと2016年夏のシーズンにかけて全12回の連載が勝手に決定しているとのこと。(編集部談)

他のライターさんが書く『N◯VER』や『TA◯ILABO』に掲載されてそうなオシャレな記事とは決して比較せぬ様、固くお約束の上、最後までお付き合いくださいませ。                       

                               2016年7月 カドテック

 

 

 

 

全ての悪夢は1本の電話から始まる。。。

 

以前から交流のあったZという男がいる。

 

彼とは、以前俺が仲間と行っていた『伊豆のペンション貸し切りバスツアー』『新潟奥地の隠れ雪山ツアー(バス貸し切り)』『横浜工場夜景クルージング(船貸し切り)』等、数々の貸し切りイベントで苦楽を共にした。今思えばよくもまあ様々なモノを貸し切ったものである。

 

そんな彼だがここ最近、会う度に

 

Z『2年前の夏に某SNSに書いた日記※1の続きはまだなの?楽しみにしてるんだけど。早く書かないと二度といいね!が押せない身体にするよ!』

 

と、物騒極まりない言葉を毎回投げかけられていた。どうやら彼は俺に文才があると思っており、後編をとても楽しみにしているらしい。

 

おそらく社交辞令だと思った俺は、来月までにはとか、いやー年末っすね!とフワッと延期させる事1年。その引き延ばした執筆がよもやこんな事態に発展するとは思いもしなかったのである。

 

※1:『母なる大地 大分』に帰省した際、実父と行った『DIY盆踊り』の記事前編。後編は永遠の執筆中。事の発端。

 

 

 

 

~2016年7月某日~

 

prurururu….はい、もしもしカド、、

 

Z「あー、カドさん、久しぶり!毎年夏になるとチャンネー呼んでベースケなBBQばっかやってんでしょ?前からウチのBBQ情報サイトで記事書きたい※2って言ってたよね!DIY盆踊りの続きも書かないんだし暇そうなの知ってるから※3!今、横浜のル◯アールにいるから。来ないとまたカドさん家のクーラーのリモコン捨てるよ!」

 

※2:言ってない。
※3:暇じゃない。

 

お願いなのか、脅迫なのか。そもそも彼が正気なのか疑う方が正しいのではなかろうか。

 

Z「そうそう、コラムのタイトルは『BBQ師範カドテックの俺が焼く!!』で決定してるんで!10分で来てね!」

ガチャ!ツーツーツー…..

 

この時電話をとらなければ、今年の夏は平穏なものだったであろうと後々後悔する事となる。

 

 

 

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渋々待ち合わせ場所に向かう事に。雨上がりの横浜のネオンが中年の目に眩しく突き刺さる。

 

 

折角買い替えたクーラーのリモコンをまた捨てられてはたまったものではない。

何とも言えない気持ちで間の悪いゲリラ豪雨を全身で受け止め、向かった先のル◯アール。

そこに待ち構えていたZと担当編集の毛利氏、そして俺を含めて「チーム俺が焼く!!」結成という事らしい。

 

Z『どうぞどうぞ、お待ちしておりました。お足下の悪い中お越し下さいまして、恐縮の極みでございます。そして今日から君もチームメイトだ!今後起こる事は全て連帯責任なんで夜露死苦!』

 

やたら低姿勢からの急上昇。ロクでもない目に遭わされる予感を掻き立てられる。担当編集として紹介された毛利氏。小気味よく関西弁で喋る。が言ってる事の8割が早口で聞き取れない。

 

コーヒーを飲みながら、

最近の若者のBBQは野外焼肉もどきだ!』

『家に帰るまでがBBQの精神が廃れておる!』

『俺にとってビキニは下着以上の価値がある!』

等とZの訳の分からない主張をさんざん聞かされるも、要は『BBQ大学』という自社サイトのコンテンツを充実させたいから、カドテック、お前が記事を書けとのこと。

そしてバナーも、タイトル画像も既に作成済みというあたりに、決してNOとは言わせない大人の悪意が透けて見える。

 

 

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『次の日曜日に記事アップするから!いつ書くの?今でしょ!!』。言葉のチョイスが世間よりワンテンポ古い。

 

 

『悪いようにはしないから、とりあえず書いちゃおっか!』とか、『ネタがないなら今日起きた事を書いちゃおっか!』とか、『文章だけじゃ寂しいし画像も欲しいから今撮っちゃおっか!』とか、俺の意思や人権については、何一つ配慮のない企画だと言う事が開始早々ヒシヒシと伝わってくる。

 

かつての文豪達も現代のゴシップライター達も皆等しく同じ冷や汗を書いたのかと思うと、とても感慨深い気持ちになるのであった。

 

 

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テーブルの散らかり方から今後の先行きすら不安にさせる、『チーム俺が焼く!!』。

 

 

とてつもないプレッシャーの中、震える腕に活を入れ、なんとか筆を執り始める。

 

相変わらず『1000人ビキニBBQがやりたい!』だの『俺が焼く!!オリジナルBBQグッズをコール◯ンに作ってもらおう!タダで!』等とのたまうZを無視しながら、30分程PC画面とにらめっこした当りで気づいた事がある。担当編集と紹介された毛利氏とは最初の挨拶から一言も言葉を交わしていない。それだけならまだしも、毛利氏のPCを除くと涼しい顔で事務仕事をしている。何故だ。

 

それならばと現場風景の撮影協力を打診するもZプロデューサーは撮影NG。『膝から下ならいいよ』とのこと。何故だ、お前が言い出した事ではないのか。『チーム俺が焼く!!』と言いながらチームワークのかけらも見えない彼らに、社会人としてのマナーやモラルを求める方がバカなのだと思い知った瞬間である。

 

 

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早速その場で記事をかかされるの図。

 

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打ち合わせはそっちのけで、終止個人的な仕事に没頭する編集毛利氏。彼は何の為にここに来たのか?

 

 

中々進まない時間と文字。大前提として俺はケータリング料理人であって、正直な所SNSの投稿以外に記事など書いたことはない。

 

そもそもZ曰く【BBQに呼ばれるといつも焼き係の30代男性に活を入れる、社会派コラム】という、その場のノリと語感だけで決めたであろう適当なプロットでは、夏目漱石ですら原稿用紙で炭をおこすだろう。

そして、俺がひたすらに活字と向き合う中、遂に奴が動いた。

 

Z『俺、やる事無いしダ◯ソーに買い出し行って来ていい?今日中にちゃんと記事書いといてね。サボってたら二度とトングの持てない身体にするから!じゃ!』

 

既に編集毛利は電話で席を外したまま、かれこれ小一時間程戻って来ていない。

残される伝票と俺。

 

 

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編集毛利の席。クーラーに冷やされたその椅子からは悠久の時の流れを感じる。お前本当に何しに来たの?

 

 

書き上げるまで帰れないのがBBQ大学らしい。意外と硬派な校則には好感が持てる。。。

 

わけねーだろ!!!!!

 

マジで俺、どーなるの!!!!??

 

 

「BBQ師範カドテックの俺が焼く!!」記念すべき連載第一回目。

何も焼かず、ライタープロフィールの編集もままならないまま…

 

始動!!

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BBQ公認ライター

カドテック

冬の雪山から、夏のビーチサイドまでBBQのフィールドを求めさまよう流浪のBBQ野郎。生業のビデオエディターの傍ら、フードケータリングユニット「TOKYOmetabo」の活動も経験。現在、東京渋谷にて期間限定ダイニング「カドダイナー」をプロデュース。

都内主要CLUBやLIVE HOUSEを中心にケータリングや、都内フードフェスへの出店を行っている。