スゴ技

肉の焼き方に決まりはありませんが、バーベキューには覚えておくと便利なスゴ技が存在します。今回ご紹介するテキサスチートもそんな技のひとつ。ジューシーに柔らかく、しかも手早く肉を焼き上げるテクニックです!

「テキサスチート」で肉をもっと柔らかく、ジューシーに

テキサスチートとは、バーベキューグリルで焼いている肉を途中で引きあげてアルミホイルで包み、またグリルに戻すという焼き方のこと。テキサスクラッチとも呼ばれ、バーベキューの本場テキサス州では一般的に知られる技のひとつです。

 

まずは早速、その焼き方を見ていきましょう!

 

1.肉の表面に焼き色がついたらグリルからいったん引きあげる texas01 photo by:BBQ Spare Ribs with Barbecue Beans recipe | YouTube

 

肉の表面を焼きます。このくらい、しっかりと焼き色をつけておきましょう。

 

2.アルミホイルでしっかりと包む texas02 photo by:BBQ Spare Ribs with Barbecue Beans recipe | YouTube

 

ポイントは隙間なくしっかり包むこと。隙間があいているとそこから水分が抜け出し、肉がパサパサになってしまいます。

 

3.そのままグリルに戻し、引き続き焼く texas03 photo by:BBQ Spare Ribs with Barbecue Beans recipe | YouTube

 

元のグリルに戻してさらに焼きます。残りの焼き時間の目安は肉の大きさや火力によっても異なりますが、通常の半分〜3分の2くらいを目安にするといいでしょう。

 

以下の動画でも紹介されているので、ぜひご覧ください。テキサスチートは7:27くらいから登場します。

どうして肉が柔らかくなるの?その仕組みは?

テキサスチートの最大のメリットは、肉が固くなることなくジューシーに焼きあがること。アルミホイルで包むだけなのに、どうしてこのような効果が生まれるのでしょうか。

 

その秘密は、蒸発冷却という現象にあります。グリルなどで肉を焼いていると、ジュワッという音ともに、もうもうと湯気が上がる光景は誰でも見たことがあるのではないでしょうか。いかにも美味しそうな絵ですが、実はこの湯気は肉の水分が気化して蒸発しているもの。柔らかく、ジューシーに焼き上げるために欠かせない水分が、湯気によって逃げてしまっているのです。

 

また、湯気が肉から水分が湯気となって逃げていくだけではありません。水が湯気になる際には、気化熱といって周囲の熱を奪っていきます。その結果、グリルで焼けば焼くほど水分と熱が奪われ(蒸発冷却)、外はカチカチに硬くなっているのに内部がうまく焼けていないという現象が起きるのです。

 

テキサスチートのポイントは、この蒸発冷却を食い止めることにあります。肉をアルミホイルで包むことで常に100度近くの温度をホイル内部に保ち続け、水分を逃がさずに肉の中までしっとりとジューシーに火を通すのです。

 

この仕組みは、ハンバーグや餃子を焼く際に使われる蒸し焼きと同じようなもの、と考えると分かりやすいかもしれません。切ったときに肉汁がジュワッとあふれ出すようなジューシーな焼きあがりのためには、水分と熱をコントロールすることが欠かせないのです。

大きな肉塊を焼くならテキサスチート!

この技が最もその効果を発揮するのは、やはり大きな肉塊を焼くときでしょう。特に火力が強くなりやすいバーベキューグリルでは、大きな肉は表面ばかりが焦げてしまい、内部までしっかりと火を通すのは簡単ではありません。そんなときに、このテキサスチートを使うとジューシーに焼き上げることができます。

 

実際に試してみると、その効果は一目瞭然! ジューシーで滴るような肉汁を愛する人全員に、ぜひ試していただきたいバーベキュー技です。 バーベキューのテンションをアップする肉塊も焼ける! 大きなスペアリブや分厚いステーキなど大きな肉の塊は、一度は焼いてみたいと思いつつ、その難しさから敬遠していた人も多いのではないのでしょうか。バーベキューメンバーのテンションが上がる大きな肉も簡単に焼けるテキサスチート。ぜひ試してみてくださいね!

 


参考サイト:

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BBQ公認ライター

鈴木圭
イタリア・ミラノ在住。広告プロダクション、出版社などを経てフリーライターに。在住経験を生かし、海外旅行やイタリア関連のほか、海外Webマーケティング関連のコンテンツなどに記事を書いている。世界で最も肉の扱いに長けているのは、やっぱりアメリカ人かもしれない。好きな焼き方は、丸焼き。